ボトムズギルドの秘密大作戦２００４
ボトムズギルドは２００４年８月１５日の夏コミでレイズナーの資料本「流星　強化版」を出し、２週間後の２００４年８月２９日のワンダーフェスティバルではダグラム本「日経ダグラマーズ！」も出すというハードな作戦を敢行したのだが、実は極秘裏にもう１冊の企画も進めていたのだった。
それがこの「機甲猟兵メロウリンク」だ！！。
説明するまでもなく、あのボトムズの外伝「機甲猟兵メロウリンク」の本・・・・って、そのまんまのタイトルやないけ！。
よくタイトルを考えつかなくて元ネタの作品とそのまんまの物にしてしまった「お前、大丈夫か」な同人誌があるが、話を聞くと、まさにその通りだったらしい・・・・・。
俺に考えさせてくれたら「テロテロチャイム」とか「仲間に代わっておしおきよ！」とか「こ●したきがする」とか「機甲猟兵メロウリンクＳＥＥＤ　ＤＥＳＴＩＮＹ（見苦しい）」とか「キークちゃん　どいて！そいつ殺せない！」とか「機甲猟兵　スーパーリンク」とかにするところなのだが、なんとも普通すぎて残念だ。
だが、そんなタイトルを付けられては困るというのとは別の事情があって、この本は一新堂関係者には極秘で作られていた。
実はこの本、間に合うかどうかわからないかなりギリギリの状態で作られていて、というか、「日経ダグラマーズ！」で取り扱うダグラムミニフィギュアコレクションがなかなか発売されず、このままでは出せなくなるかもしれなかったので、その時の保険という要素もあったようだ。
結果としてかなり綱渡りではあったが、ダグラムミニフィギュアコレクションは発売され、「日経ダグラマーズ！」は無事作ることができたのでこの短期間に３冊の本が出ることになってしまった。
もちろん、こんな保険があることを知ったら安心して、「日経ダグラマーズ！」の原稿を落とす馬鹿者（千葉県のダイオキシンＨＩＤＥ號君のような）がいるので、この本の製作は極秘裏に行われ、かなりギリギリまで世間一般どころか内部の者にまで報されていなかったからヒドい。
まだ「日経ダグラマーズ！」の原稿も全然できていなかった８月７日に（肝心のダグラムミニフィギュアコレクションが発売されたのが８月９日だったから書きたくても書けなかったのだ）届いた「流星　強化版」に「メロウリンク設定資料本：８／２９予定」と書いてあるのを見て、よくある絶対間に合わなくても一応発表する「任●堂商法」だなと思っていたのだが、本当に発売するとは見事に欺かれたわい。
新装版世紀末リーダーた（以降、検閲により削除）
肝心の本の内容だが、一応、弁護しておくとこれだけ短期間に３冊も出したからには相対的にどれも質が落ちてしまうところだが（「こみっくパーティ」の詠美との対決イベントのように）、別にそんなことはない。
なぜなら、この「機甲猟兵メロウリンク」は過去にボトムズギルドの出した資料本の再編集版なのだ。再版するのもメンドいし、どうせならいいトコどりで作り直した方がいいだろうという発想の元に作られており、これなら１から作るのに比べて手間は全然かからないのだった。
掲載されている大野真氏の解説文内の「なんだかウ●ーブの１／２４プラモシリーズのように中身を多少入れ替えては発行し続ける『狂犬』資料本シリーズです」という言葉が全てを物語っている。ちなみに大野氏の文も以前の物の書き足しというか改良強化版なのだが、考えてみれば、他は単にページを入れ替えているだけなのだから、新規に書き下ろしたここが一番手間がかかっているのではないだろうか？。
だから「流星　強化版」「ダグラマーズ！」の負担にはなっていない筈だ。この２冊にしても１冊、作り終えてからもう１冊というパターンだったので直接的には悪影響しあうようなこともなかったしな。

そんなわけで以前にボトムズギルド発行のメロウ本を買った人にはお勧めしかねるが、それ以外の人には貴重かつためになる必携の一冊と言えるだろう。
正規のムック本が出ていない作品なので、模型を作ろうとしても小さな絵しか載っていなくて全然参考にならず泣いたモデラーは数多いだろうが、この一冊があればもう大丈夫だ！。安心してライアットドッグやらカブリオレドッグやらコサックドッグやらバウンティドッグやらを作ってくれ！。
そういえば、ちょうどこの頃、俺は趣味であの馬鹿ＡＴ「ゴールデンハーフスペシャル」を作っていたのだが、ボトムズギルドの過去の資料本のおかげでかなり助かった。もっともそれのことを思い出して使用したのはかなり後のことで、それまではホビージャパン別冊に小さく載っていた資料を拡大コピーして使っていたのだが・・・。

とにかく、この本、カラー表紙７６Ｐで１０００円（送料込み価格１２００円）と、ボトムズファン的にはかなりリーズナブルな代物と言える。
例によって、まんだらけ各店でも一般販売されているが、もうボトムズギルドの方の在庫もなく、店頭販売分でオシマイとのことだ。