現物にはモザイクはかかっていないのでご安心ください。
2006年はアニメ・特撮界に多大な貢献を果たした人物が次々と失われてしまった年だった。ブライトさんやスタースクリームの声の鈴置洋孝氏が亡くなられたり、石川賢先生が亡くなられて、数多くの未完の作品が永遠に続きを読めなくなってしまったのが個人的には痛いが、2月に「ウルトラセブン」の脚本家の佐々木守先生が亡くなられ、11月には実相時昭雄監督まで他界されてしまった。
そんなわけで野戦憲兵が監督を追悼して、またアレを出したのだ。そう、ス●ル星人の同人誌「よみがえれ!、ス●ル星人!」を!!。
それはいいのだが、おかげで俺がどんな目に遭ったか聞いてくれ。
あれは2006年の12月3日のことだった・・・・。実相時監督が亡くなられたのは11月29日で、翌日には「ウルトラQ」「ウルトラマン」の作曲を手がけていた宮内國郎氏まで後を追うようにこの世を去ってしまい、特撮界の重鎮が次々に失われて、残ったのはろくでもない連中ばかりとしみじみしていると、ボトムズギルドから電話がかかってきたのだ。
何事かと思ったら、野戦憲兵が実相時監督が亡くなられた今、ファンとして何かしなくてはということで、以前出した「よみがえれ!、ス●ル星人!」の再版を出したいとのこと。それで、そのままでは芸がないので、いろいろ手を加えるからお前も協力しろというのだ。
そういうのは、どんな純粋な理由だったとしても、絶対に便乗商法としか見てもらえないから、止した方がいい、と思ったのだが、もう出すことは決定して、仕入れ先や印刷所にも話を回しているらしい。いつもながら、唐突かつ強引な話だが、もう引き返せない以上、協力するしかないだろう。・・・どうでもいいが、勝手に俺の参加を決めるな。
ここまではボトムズギルドと付き合っていると何度も同じようなことがあったので、このようなムチャクチャにももう慣れ始めていたのだが、この話にはとんでもないワナがあったのだ。
俺も忙しいので、締め切りはいつかと聞くと、本日中・・・・正確に言うと今すぐだった・・・・・・。
言いたいことは山ほどあったが、文句などいつでも言える。問題は今、目の前に迫った事態を如何に片づけるかだ。
何はともあれ、冷蔵庫を開ける俺だった。医者に怒られるからチューハイでガマンガマン・・・・
とりあえず、手短に方針を相談した結果、いくら、不必要に手の早い俺でも、今すぐ、新しい文を書くというのは無理なので、以前に書いた文の書き直しでお茶を濁すこととなった。いや、本当は普通なら2、3時間もあれば、何か新しい話を用意する位はできるのだが、ス●ル星人ネタは書き尽くした感があって、前回書いた文も話が逸れまくりのかなりス●ル星人とは関係ない内容の物になっていたのだ。何より、気が乗らない。気分で動く俺にとって、これは致命的で、どうしようもなかった。
そんなわけで、渋々、手直し作業に入ったのだが、これが不必要に厄介だったのが腹立たしい。以前の原稿を手直ししようにも、それが見つからないのだ。もう、手を加えることもないだろうと思っていたから、全然気に掛けていなかった故の失敗だ。ここが原稿を完全電子化していることの恐ろしさで、パソコンのどこかにはあるのだろうが、目に見える形ではないので、不必要に見つけにくいのだった。いや、目に見える形なら、本になった物があるので、これをOCRソフトでスキャンして使おうという不必要に頭の悪い手段まで検討した位だ。
結局は、以前文を送った時のメールを見つけだし、それを使ったのだが、これからはこの手の物はCD−Rにでも焼いて保管しておこう・・・。
ただ、この書き直し作業自体は無駄ではなく、必要な物だった。でじこなみにうかつ者な俺なので、いつも書いた文は間違いだらけで、しかも、本になる前に気が付いてボトムズギルドに連絡しても全然直されておらず、製本された物は不満の残る状態ばかりだったからだ。
「下等」のようなHPなら、間違いに気が付けぱ、すぐに直してアップロードすれば修正は簡単なのだが、印刷物ではそうもいかず、おまけに同人物の悲しさで、増刷された時も全然手直しされていなかったりするので、こうして、改めて書き直す機会を与えられたことは歓迎すべきなのかもしれない。怒りはおさまらないがな。
こうまで急いだ背景は12/29日のコミケに間に合わせたいという事情が大きかったのだが、実はそれ以前に本は仕上がって、例によってまんだらけで売られていた。12/23に買い物があって秋葉原店に行ったら、本が出来たという話すら聞いていないのに、もう売り場に並んでいてビックリしたぞ(ちなみにアキバには「青の騎士」のワンコインフィギュアを買いに行っただけだ。今回はわけのわからんコスプレ居酒屋やお触りパブや覗き部屋や個室ビデオには行っていないぞ。根も葉もない妙な噂を流さないでほしい)。
しかし、見本誌も送られていなかったので、宣伝しように書くわけにもいかず、結局コミケまではろくに宣伝もできなかった。ようやく先方が発送したのが1/7で、しかも、俺が仕事で昼間は家にいない為に受け取れず、ようやく手にしたのが1/11だったので、俺のせいではないが、ここまで遅れてしまってスマン。(半分くらいは俺のせいのような気もするが)。
肝心の本の説明をしておくと、タイトルは「よみがえれ!ス●ル星人 スペシャル」となっていて、以前野戦憲兵が出していたス●ル本を再構成したと思ってもらえればいい。前のバージョンを持っている人も是非手にしてほしい1冊だ。先述した通り、俺の書いた話も少しバージョンアップされているぞ。
312Pの不必要なボリュームで、現在、事故で左腕の握力がほとんどなくなっている今の俺には持つこともつらい重量物・・・い、いや、読み応えはバツグンだ!。付録に問題の第12話の台本が付いているぞ。
何だか関係ない物が混じっている気がするが、気のせいだろう。
販売は例によってボトムズギルドが請け負っているので、下記のアドレスにメールしてくれ。たまに一新堂本部に連絡してくる人がいるが、時間の無駄だぞ。
やでぇーっ!!(オーキニーちゃん風に)
尚、俺が書いた箇所は間違いを全て直したつもりだったが、本になった物を確認したところ、やはりまだ残っていた。16ページ目の